ワイヤーカットって何?

ワイヤーカットとは

 

金属物をいろいろな形状に加工する加工法です。

ワイヤーカットまたは、ワイヤー放電加工ともいいます。

英語表記では Wire Electric Discharge Machinning (WEDM) という。

Electric というように電気を使用した加工法です。

ワイヤーカットは、1970年代のはじめに、型彫放電加工(EDM)という加工法を元に
開発されました。

 

型彫放電加工とは、

電極と呼ばれる通電材料を使用し、加工物(通電するモノ)との間に電圧をかけて
放電を起こし、
発生する熱によって材料を熔融することによって加工します。

このときの電極と加工物との間で数千度の高熱が生まれ溶融が始まります。

放電中心部の材料は一瞬にして蒸発し、その周囲の部分も熔けてしまうことに
なります。

この、放電によって溶融、蒸発する範囲をコントロールした工作機械を
放電加工機といいます。

放電加工機は、切削加工では歯がたたず加工できない硬い材料も加工可能です。

通常の放電加工(型彫放電加工)では、加工のたびに、目的の加工形状に
合わせた専用の電極を作成し、それを使用して放電を行います。

 

ワイヤーカットの場合は、

上記の放電加工の理論を応用した加工法がワイヤーカットということになります。

電極には主に黄銅などのワイヤー(直径0.1mm,0.15mm,0.2mm,0.3mm など)金属線使用します。

平面上をワイヤーにより、ひと筆書きで形状を切り取っていきます。

イメージとしては糸ノコを使って、木の板にいろいろな形状を加工するのと
似ています。

 

ワイヤーカットの加工イメージ

 

かこうg3805

 

 

かこう2g3805

 

 

かこう4path3624-1-41

 

 

かこう5g3805-2

 

 

かこう6path3891-1

 

 

図のように上部と下部のノズルから張力をかけた黄銅線に通電させ、

金属物など(通電するモノ)を切り出したり、目的の形状に仕上げたりする

放電加工方法です。